仙台にいて思うことを

お久しぶりです、紅零です。
今月初めから、仙台市青葉区で一人暮らしを始めておりますが。
大丈夫です、生きております。
まず、知人達には「ご心配をおかけしました」と言いたいです。

とりあえず、私の見たこと感じたことを伝えたいと思います。
色々混乱して、日付の感覚が薄れているのであやふやな点もあるかもしれません。
情報が上手く頭に入っていないので、報道と違う箇所もあると思います。

不謹慎なことも言うかもしれません。
それは私の言葉を受け止める人により、違ってくると思います。
暗い気分になりたくない人はどうか見ないでください。

長くなりますので、追記にします。
他にも伝えたいことはありますが、それはまたの機会に。

正直、自分の居た場所がどれくらいの震度だったのかも、私は正確には知らないのです。
知りたくない、という方が正しいかもしれません。
マグニチュード9.0だったというのは最近知りましたが。

地震の最中は前回の余震かとも思ったのですが、あまりの揺れに違うんだと思いました。
だって前回の地震で、家具が落ちてきたりはしなかったし、あまりにも長かったから。
アパートに居た人のほとんどは、外に出てきていたと思います。

その後には、雪が降りました。

自然は残酷なんだと、心から思ったのはこれが初めてです。
それでも皆、状況が分からないまま外にいたんです。
状況が少しでも分かるのは、携帯のワンセグやラジオだけだったかと。
電気なんて止まってましたから。

次の日、アーケードに行ってみると、開いている数少ない店に人が行列になってました。
なんとか電気の生きている店の外にある電源で、携帯を充電している人も列になってた。
後で人に話したら、「犯罪じゃない？」って言われたけど。
それだけ、皆必死だったんだと思います。

その後も街を散策してましたが、信号も止まってます。
交通整理の人もいない中、人と車と自転車が気を使いながら道路を使うんです。
生きてる信号では死亡事故多発中に掲示も出てました。


それから、おそらく3日目の朝（13日）だと思いますが。
やっと電気と水が回復してきたんです。ガスは未だに駄目ですが。
凄く嬉しかった、特に水は。
飲み水もギリギリだったし、何よりトイレも止まってるんです。
今ではまた水が出なくなりましたが、飲み水は確保したから問題無いです。

いままで全く受信も送信も出来なかった携帯も、やっと動くようになったし。
新着メール18件と留守電記録回数が40件以上（ちなみに、留守電は5件までしか入りません）

本当に皆に心配かけたんだなって、涙が止まらなかった。
引越して来たばかりで、知人友人誰一人周りに居なかったけど。
一人じゃないだなって思えて、すごく嬉しかった。


その後、テレビを付けたときの事は本当にショックだったけれど。
だってまさか、津波が来てたなんて考えもしなかったから！
映像を見て、ここまで酷いとは思ってなくて。

私はまだまだ幸せな方なんだって、解りました。
一人だったから、気楽に構えてられたんだなって。
周りに家族とか友人はいない、だから無事なはずって思えたから・・・・。


でも今日まで仙台で過ごして、今思うことがあります。
まぁ他でもなくニュースですよ。
どのチャンネルつけても、全部ニュース。

なんなの、どの番組も同じことばっかり解説して。
同じ解説なんていらない、酷い状況なのを何度も言わなくていい！
そんなの、被災した彼らが一番解ってる。

苦しんでいる人の心が、少しでも晴れる吉報をもってこい！！
苦しんでるのはあんた達じゃなくて、被災した人達なのに。

同じことしか言わないなら、その電力をこっちにちょうだい。

ニュースばっかり見てると、現実から目を背けるなって言われてるようで辛いんです。
現実ばかり見てると、心が折れそうになる。
1チャンネルだけでもいいから、心が和むようなものを観せてほしい。


私は不謹慎な事を言ってるのかもしれない。
津波にのまれたわけじゃないから、こんなことが言えるのかもしれない。
何も解ってないから、言えるのかもしれない。

でも今の私の考えなのです。
皆に解ってもらおうなんて思ってない。


ただ、辛い現実の中にいる彼らに、少しでも手を差し伸べてあげてください。
もちろん、手を差し伸べてくれている人が沢山いるのは解ってます。
心からお願いします。